友だち幻想-人と人との(つながり)を考えるを読んだ感想を書いてみたいと思います。
こちらの本は中学生や高校生の方向けの本ということでしたが、手に取って読んでみました。
友だち幻想-人と人との(つながり)を考える について考えたポイント
まず最初に、本書ではこれまで当たり前だった人と人とのつながりの常識を考え直して、見直してみる必要があるという考えに立ったとあります。
そのため、本のタイトルには「友だち幻想」を名付けたそうです。
現代は人は一人で生きていける世界だからこそ、<つながり>がむずかしいこと書かれています。
「親しさを求める作法が昔とは違う」ようになってきており、人と人の距離を見つめなおしたり、気の合わない人でも一緒いる作法を覚えたほうが良いとあります。
また、「共同性からの幻想」では、なぜ友達関係のことで悩みは尽きないのかという原因について書かれています。
友だち関係の悩みでは、いない人の悪口を言うスケープゴートの理論、心が休まらない即レス問題。と同調圧力などの問題があります。
それらの悩みについて大事なのは、同質的同調性から並存性へやりすごすことができることが大事・人によって適切な距離を取って付き合いましょうということです。
また、友だちには「ルール関係」と「フィーリング共有関係」に分けて考えらえる、
ルール関係とフィーリング関係を区別して考え使い分けができるようになるのが大人であり共存性が大事であると。
それから、本編の最後のほうは若い人に書かれたメッセージが書いてありました。
人間関係の引き受け方の成熟度が大人であることの要素、また、ウザイなどのコミュニケーションの阻害語についての注意が書かれていました。
読書は対話能力を鍛えるので、お勧めだということも書かれていました。
「友だち幻想-人と人との(つながり)を考える」の感想:嫌いな人ともそこそこやっていこう
ポイントとしては、友達付き合いって、昔からのいわゆる「村社会」的な、同一同調を求めるかかわり方があったと思います。
しかし、現代では友だち関係は違ってきており、大事なのは「それぞれの立ち位置で距離を保ちながら共存して嫌いな人ともうまくやっていく力」に変化していっていることかなと思いました。
確かに私の子供のころくらいの時代は、みんな一緒、みんな同調が基本でした。友達付き合いもべったりしたものでしたね。
でも、現代は取り巻く時代が変わってきており、友達との付き合い方も変わってきているんですね。
どこかスルー力というか、嫌いな人もそこそこ付き合っていこうという付き合い方になってきていると述べられています。
「友だち」って重い言葉ですけど、もっとカジュアルに考えてもいいんですね。
旧来の付き合い方から、もうちょっとうまく立ち回ってじゃないですが、気の合わない人がいてもはんなりと「友だち」として付き合っていくことも時には必要なのかなと思いました。